「テルペンを使ってみたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」——テルペン専門店TERP HEADSにいちばん多く寄せられるのが、このお悩みです。
地球上には2万種類以上のテルペンが存在すると言われ、植物の数だけ香りの個性があります。じつはテルペン選びのいちばんのコツは、まず「種類ごとの香りの特徴」を知ること。香りの方向性さえ掴めば、自分好みのフレーバーや、再現したいストレインのテルペンが一気に選びやすくなります。
この記事では、まず押さえておきたい主要8種類のテルペンを「香り・含まれる植物・特徴」で一覧解説。さらに単体テルペンとCDT(フルプロファイル)の違い、目的別の選び方まで、専門店の目線でまとめました。
📌 この記事の要点
- テルペンは「香りの系統(柑橘・松・フローラル・スパイスなど)」で分類して選ぶのが基本
- 覚えておきたい主要8種=ミルセン/リモネン/ピネン/リナロール/カリオフィレン/テルピノレン/フムレン/オシメン
- 1種類だけの単体テルペンと、複数が自然な比率で混ざったフルプロファイル(CDT)では、香りの立体感が大きく違う
- 選ぶ基準は目的しだい——「フレーバー重視」「本物のストレイン感」「コスパ」でおすすめカテゴリーが変わる
テルペンとは?まずは基本をおさらい
テルペンとは、植物が作り出す天然の香り成分の総称です。柑橘の皮の爽やかさ、ヒノキ風呂の清々しさ、ホップの効いたビールの香り——これらはすべてテルペンによるもの。じつは私たちの身の回りに、当たり前のように存在しています。
テルペンが日常のどんな場面に隠れているのかは、テルペンが身近にある15の場面でくわしく紹介しています。本記事ではそこから一歩進めて、「テルペンにはどんな種類があるのか」を掘り下げていきます。
テルペンの種類は「香りの個性」で覚えるのが近道
テルペンは数が膨大なので、ひとつずつ暗記しようとすると挫折します。そこでおすすめなのが、香りの系統でざっくり捉える方法です。
たとえば「柑橘系」「松・フォレスト系」「フローラル系」「スパイス系」「アーシー(土)系」——このくらいの大枠を持っておくだけで、商品ページの香りの説明がぐっと読み解けるようになります。次の章で、その代表選手となる主要8種を見ていきましょう。
主要テルペン8種類|香り・特徴・含まれる植物
① ミルセン(Myrcene)|アーシー/ハーバル系
土や麝香(ムスク)を思わせる、どっしりとしたハーバルな香り。マンゴー、ホップ、レモングラス、タイムなどに多く含まれます。自然界・カンナビスともに含有量が多いテルペンのひとつで、多くのストレインの香りの「土台」を作る存在です。
② リモネン(Limonene)|柑橘系
レモンやオレンジのような、明るくフレッシュなシトラスの香り。その名のとおり柑橘類の皮に多く含まれます。親しみやすく華やかなので、フルーティーなブレンドの主役にぴったりです。
③ ピネン(Pinene)|松/フォレスト系
松林やヒノキを思わせる、清々しいウッディ&清涼感のある香り。松葉、ローズマリー、バジル、ディルなどに含まれ、自然界で最も豊富とも言われるテルペンです。シャープで爽快な印象を加えたいときに。
④ リナロール(Linalool)|フローラル系
ラベンダーのような、華やかで甘く穏やかな花の香り。ラベンダー、コリアンダー、ローレルなどに含まれ、香水やアロマでもおなじみの成分です。ごく少量でも、ブレンドに上品なフローラル感を添えてくれます。
⑤ カリオフィレン(Caryophyllene)|スパイス系
黒胡椒やクローブのような、ピリッとしたスパイシー&ウッディな香り。黒胡椒、クローブ、シナモン、ホップなど、料理でもおなじみの身近な香り成分です。香りに奥行きと立体感を出したいときに効きます。
⑥ テルピノレン(Terpinolene)|複合系
ハーバルでフレッシュ、そこにわずかな柑橘とフローラルが混ざる、一言で表しにくい多面的な香り。ナツメグ、ティーツリー、リンゴ、ライラックなどに含まれます。爽やかさと甘さのバランスが個性的です。
⑦ フムレン(Humulene)|アーシー/ホップ系
ホップやビールを思わせる、アーシーで落ち着いたウッディな香り。ホップ、バジル、クローブ、セージなどに含まれ、カリオフィレンと近い系統です。ほろ苦さを連想させる、深みのあるトーンが特徴です。
⑧ オシメン(Ocimene)|グリーン/甘め系
甘くハーバルで、ウッディさも併せ持つグリーンノート。ミント、パセリ、バジル、マンゴー、ラン(オーキッド)などに含まれます。軽やかで甘い印象なので、ブレンドにフレッシュさを足したいときに重宝します。
| テルペン | 香りの系統 | 主に含まれる植物 | 香りの印象 |
|---|---|---|---|
| ミルセン | アーシー/ハーバル | マンゴー・ホップ・レモングラス | 土や麝香を思わせる、どっしりした香り |
| リモネン | 柑橘 | レモン・オレンジの皮 | 明るくフレッシュなシトラス |
| ピネン | 松/フォレスト | 松葉・ローズマリー・バジル | 清々しいウッディ&清涼感 |
| リナロール | フローラル | ラベンダー・コリアンダー | 華やかで甘く穏やかな花の香り |
| カリオフィレン | スパイス | 黒胡椒・クローブ・シナモン | ピリッとした胡椒系のスパイシーさ |
| テルピノレン | 複合 | ナツメグ・ティーツリー・リンゴ | 爽やかさと甘さが混ざる多面的な香り |
| フムレン | アーシー/ホップ | ホップ・バジル・セージ | 落ち着いた土っぽさとほろ苦いトーン |
| オシメン | グリーン/甘め | ミント・バジル・マンゴー | 軽やかで甘いグリーンノート |
その他の注目テルペン
主要8種を覚えたら、次の3つも知っておくと香りの引き出しがさらに広がります。
- ネロリドール(Nerolidol):ジャスミンや樹皮を思わせる、ウッディ&フローラルな香り。生姜やジャスミンに含まれます。
- ビサボロール(Bisabolol):カモミール由来の、繊細でほんのり甘いフローラルな香り。
- ゲラニオール(Geraniol):バラやゼラニウムのような、甘くやわらかなローズ系の香り。
「単体テルペン」と「フルプロファイル(CDT)」の違い
テルペン選びでもうひとつ大切なのが、「1種類だけ」なのか「複数の組み合わせ」なのかという視点です。
単体に近いテルペンは、香りの輪郭がはっきりしていて分かりやすいのが魅力。一方で、実際のカンナビス(麻)の品種=ストレインは、ここまで紹介してきたテルペンが何種類も自然な比率で重なり合って、あの独特の香りを生み出しています。
この「複数のテルペンが重なって生まれる、奥行きのある香りの広がり」こそが、よくアントラージュと呼ばれるもの。本物のストレインの立体的な香りを楽しみたいなら、その配合を再現したカンナビス由来テルペン(CDT)がおすすめです。実際の品種ごとの香りの違いは、カンナビスストレイン4品種のテルペンプロファイル徹底解説でくわしくまとめています。
テルペンの種類はどう選ぶ?目的別ガイド
TERP HEADS で取り扱うテルペンを、目的別に整理しました。
本物のストレインの香りをリアルに楽しみたい → CDT
カンナビスから抽出したCDT(カンナビス由来テルペン)は、品種そのままの立体的で複雑な香りが最大の魅力。KREMLIN OG・GUSHER・TRAINWRECKなど、人気品種を揃えています。
本物感とコスパのバランスを取りたい → ハイブリッド
カンナビス由来とボタニカルを掛け合わせたハイブリッドテルペンは、リアルな香りと価格のバランスが取れた選択肢。はじめの1本にもおすすめです。
フルーティー・甘めのフレーバーが好き → ボタニカル
植物由来で親しみやすい香りが揃うのがボタニカルテルペン(フルーツ系フレーバー)。ストレイン系の香りを植物由来で楽しみたい方にはボタニカルテルペン(ヘンプ系フレーバー)もご用意しています。
テルペンを使うときの3つのポイント
テルペンは香りが非常に濃いため、扱い方にちょっとしたコツがあります。
- 少量から使う:リキッドに加える場合は5〜8%が目安。入れすぎると香りが強くなりすぎます。くわしくはリキッドにテルペンを入れる方法を参考にしてください。
- 濃度・粘度を調整する:薄めたいときはテルペン用 希釈液、とろみを足したいときはテルペン用 増粘剤が便利です。
- 正確に計量する:少量を扱うので、ラボ用品のシリンジや精密計りがあると失敗しにくくなります。仕上げに使う510規格アトマイザーも合わせてチェックを。
まとめ|香りの個性を知れば、テルペン選びはもっと楽しくなる
テルペンは種類こそ膨大ですが、まずは今回の主要8種の香りの系統を押さえれば、商品選びの軸ができます。あとは「単体でくっきり楽しむ」か「CDTで本物の立体感を味わう」か、目的に合わせて選ぶだけ。
TERP HEADS では、カンナビス由来からボタニカルまで幅広いテルペンを取り揃えています。気になる香りが見つかったら、ぜひテルペン商品一覧からチェックしてみてください。
🔗 あわせて読みたい関連記事
※本記事はテルペンの香り・風味の特徴を解説することを目的としており、特定の効果・効能を示すものではありません。



コメントを書く
このサイトはhCaptchaによって保護されており、hCaptchaプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。